浮浪雲(はぐれぐも) 96
- 内容紹介
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人間が生きてゆくのに一番大切なものは!? 品川宿の問屋場“夢屋”の頭である浮浪雲は、散歩がてら道行く女性に「おねえちゃん、あちきと遊ばない?」などとと声をかけてくる飄々とした遊び人。妻のおカメは、そんな浮浪雲を大きな愛情で包み込む……
浮浪雲が妻のカメさんに「浮浪雲だって、年は取ります」と突然の老人宣言をする『老人宣言』や、女房をいじめることで日頃の憂さを晴らしていた夫の意外な末路とは…『にょう棒』、いつも同じ時刻に同じ歩調で、同じ道程を散歩する源じいさんと犬・米三郎の切ない物語『彼方のあなた』他全9編を収録。
- 編集者からのおすすめ情報
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2011年3月11日に発生した東日本大震災直後に描かれた作品も収録されている単行本になります。大規模な地震災害がテレビや新聞等で報道されるたびに、作者・ジョージ秋山氏は家族の在り方を改めて考えさせられる出来事だったと語っております。氏が感じる、考える家族の在り方とは!? 独特な切り口で人間模様を描く『浮浪雲』をご覧ください。