浮浪雲 56
- 内容紹介
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激動の幕末を、流れる雲のようにサラリと生きる“大江戸楽天人伝”。 ▼第1話/水色の季節▼第2話/バカアマ症候群▼第3話/しこり▼第4話/宗教ですよ▼第5話/かんばし▼第6話/水風呂▼第7話/哀愁三度笠▼第8話/友情証書▼第9話/炎暑▼第10話/残暑子守歌 ●登場人物/浮浪雲(品川宿の問屋場、夢屋の頭。柔軟かつ強靱な精神の持ち主)、新之助(雲の長男。大人物を夢見る熱血少年)、カメ(雲の妻)、欲次郎〈とっつあん〉(夢屋の帳場をまかされている老人) ●あらすじ/父親の体がきかなくなってきたからと、田舎に帰ることになったお清という女。決して器量良しとは言えないお清は、あきらめ顔で浮浪雲のことが好きだったと告白する。そんなお清に、雲は優しく答えてくれて……(第1話)。▼山城屋の旦那がある日カメの所へ相談にやってきた。妻とは仲はいいのだが、どうも心の底で自分に心を許していないようなのだという。じっくり妻と話し合いをしてわかった、妻の心に十七年間もあった「しこり」とは……?(第3話)。▼これからの商売は宗教に限ると、いんちき教祖に成りすます竜虎源斎という男。雲が瓦版に、源斎はインチキだというコメントを載せたため源斎は激怒。雲と対決することになる(第4話)。