消え行く少女 前編
- 内容紹介
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1959年に日本漫画社から上下2冊で刊行された長編少女漫画。被爆者とそれをとりまく少数弱者が主人公となった社会派問題作。
広島で被爆した雪子とその母。母親を後遺症で失った雪子は、極貧となり、流浪の日々を余儀なくされ、転々とした先の村民からも排斥される…。
善良な庶民の裏面と戦後の暗部を描きながら、マイノリティにとっての救済とはなにか、戦後十数年を経て平和とは何か、戦後の復興と経済成長とは何か、とさまざまな問題を問いかける。少女漫画史に残る異色作であり、いまこそ読まれるべき重要作です。