国境のエミーリャ 6
- 内容紹介
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★分断なき世界を。人々の笑顔を願う物語。 時は1963年。
“鉄のカーテン”直下の東京は、
そびえる壁により東西に分断された街。
そんな東京の東側、ソ連統治下の東トウキョウで
夢や愛する人との暮らしを断たれてしまった人々のために
“脱出請負人”として生きる人がいた。
杉浦エミーリャ。信念を持った女性。
彼女は、たとえ相手が誰であろうとも
人が人らしく幸せに生きられる道があるのなら、
手を差し伸べようとする。
エミーリャを追う立場である民警警部・ウラゾフ。
難病に冒された彼の妻を救うため、
エミーリャは敵ともいうべき存在である
ウラゾフにも手を差し伸べようとした。
だが、その判断は彼女の身に
真の危機をもたらしてしまう────
いつかこの国をひとつに。
そんな希望は、ここで潰えてしまうのか!?
生命を真っ赤に燃やす仮想戦後活劇、緊迫の第6巻!!