三丁目の夕日 夕焼けの詩 30
- 内容紹介
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昭和30年代の世界に現代の心のふるさとを追う、珠玉のメルヘン。 ▼第1話/なごり雪▼第2話/春の椿事(ちんじ)▼第3話/柏餅(かしわもち)▼第4話/おばあちゃんの小さな畑▼第5話/5歳の抵抗▼第6話/晴雨計▼第7話/井戸水▼第8話/ささ舟▼第9話/二人の夏▼第10話/影絵▼第11話/向日葵(ひまわり)▼第12話/不思議な少年▼第13話/月の兎(うさぎ)▼第14話/大人の世界 ●登場人物/鈴木則文(鈴木オートの社長。働き者で子供には少々甘い)、鈴木トモエ(優しくてしっかり者のお母さん。時に怒ると恐い)、鈴木一平(鈴木オートの一人息子。ワンパクだが、気は優しい) ●あらすじ/昭和41年。地方の高校を卒業した根子は、グラフィックデザイナーを目指し、東京の専門学校へ入学する。学校では年令はバラバラだが仲が良い同期の友達もでき、充実した日々が続いていた。根子もめきめきセンスを上げ、イラストレーターのバイトもするようになっていた。卒業の春、根子はひそかに想いを寄せていた仲間の森から、倒れた父の跡を継ぐため故郷へ帰らなければならなくなったと告げられる…(第1話)▼駅前にスーパーが出来て、三丁目の魚屋さんはお客を取られ困っていた。そんなある日、娘が結婚相手を連れてくる。しかし、この男性が商売がたきのスーパーの息子だったので、さあ大変! おやじさんは、魚の雨でも降らなきゃ娘の結婚は認めない! という始末。と、そこへ空から魚が降ってくる(第2話)。▼結婚10年目にして、やっと生まれた子供の秀男も5歳になった。しかし、秀男の発育不全が気になった両親は、医者に診てもらうことにする。そして検査の結果、有効な治療法がない原因不明の病気と判明し、そう長くは生きられないと宣告される(第3話)。 ●その他のDATA/昭和30年代風物誌~レタリング(第1話)、柏餅(第3話)、天気予報(第6話)、晴雨計(第6話)、井戸(第7話)、三種の神器(第9話)、手影絵(第10話)、月見(第13話)