浮浪雲 14
- 内容紹介
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激動の幕末を、流れる雲のようにサラリと生きる“大江戸楽天人伝”。 ▼第1話/円転自在▼第2話/たき火▼第3話/女の細道▼第4話/鏡もち▼第5話/花の人生▼第6話/苦楽逆転▼第7話/欲次郎恋歌▼第8話/えらばれた女▼第9話/御意見無用 ●登場人物/浮浪雲(品川宿の問屋場、夢屋の頭。柔軟かつ強靱な精神の持ち主)、新之助(雲の長男。大人物を夢見る熱血少年)、カメ(雲の妻)、欲次郎〈とっつあん〉(夢屋の帳場をまかされている老人) ●あらすじ/渋沢先生から人間の3つの性質について話を聞いた青田師範。自分が善人でもなく、悪人でもない小人(しょうじん)なのではないかということに気が付き、悩む(第1話)。▼剣に優れ、禅にも優れているという、剣禅一致の境地に達した山岡なる人物が品川にやってきた。かなりの大人物なのだが、浮浪雲に興味があるらしく、会ってみたいと言い出した(第2話)。▼雲の父親に間違えられて気を良くしているとっつあん。2年前に家出した母親を探しているという兄弟に力を貸す雲。子と親の複雑な関係を描く(第3話)。 ●その他の登場キャラクター/西郷隆盛(第5話)