令和の衝撃作『痴情の接吻』、目指すは漫画界の『痴人の愛』!?

大正時代の衝撃名作『痴人の愛』を超える変態エロスを目指せ！

　美少女育成という、時代を先取り過ぎた文豪・谷崎潤一郎先生の名作といえば『痴人の愛』。ナオミという美少女に溺れ、嫉妬に苛まれた挙句、毛剃りプレイやお馬さんごっこといった狂態を晒す男・譲治。時代は大正、当時としてはかなり衝撃だったのではと思われる、変態…いや、屈折した恋愛文学の金字塔（谷崎先生、ごめんなさい）といっても過言ではない。
　そして時代は令和。時代が変われ恋愛の屈折度合いも変わる。「プチコミック」にて連載中の『痴情の接吻』の主人公・和華は、ナオミのような小悪魔ではないけど、天然ツンデレという最強の武器を持った美女。
忍は、そんな和歌を高校時代にロックオン。
10年に渡り（一方的に）想い続け、満を持して和華を捕獲するところから物語は始まる──。

　「本があれば幸せ」というお一人様女子である和華を、忍はまずは同居という形で搦めとり、「実は好きでした☆」という後出しジャンケンでついに両想いに持ち込む。その上、忍なしでは生きていけないようにする為、料理に家事に夜の御奉仕まで尽くしまくる、という徹底っぷり。
しかし相手はツンデレなので、思うようにデレない。そんな和華に苦悩し、ついには本にまで嫉妬し、デレ炸裂の瞬間には愛しさのあまり爆死する…という、ハイスペック偏愛野郎の恋愛記、それが本作『痴情の接吻』。

　作中、忍と和華の出会いでも登場するのが谷崎潤一郎の『痴人の愛』。なのでストーリー製作に当たっては、常に「ナオミと譲治を超えているか！？」を目指しているという。
その打ち合わせ内容も特濃で、ベッドシーンはもちろん、モノローグや台詞に至るまで
「忍ならこんな程度じゃないでしょ！〇〇を××しちゃったりするんじゃないですか!?」
「言葉に耽美が！耽美が足りません！！」
など、周囲にお聞かせできるような内容ではなく、とてもここには書けないほど濃厚ワード濁濁。
しかし、狂おしいほど相手を求める熱い変態…いや恋愛が、読者からの熱狂的な支持をいただいており、この先も谷崎先生をリスペクトしながら、さらなる偏愛エロスが繰り広げられる模様！
最新5巻はもとより、MoreRadical & More Deepな今後の展開に乞うご期待！

商品概要は以下のとおり。
如月ひいろ『痴情の接吻』5巻
判型：新書判／168ページ
定価：本体454円＋税
電子版：9月18日配信。価格は各販売サイトでご確認ください。