1月25~28日にフランスのアングレームで開催された「第45回アングレーム国際漫画フェスティバル」(Festival International de la Bande Dessinée)で、楳図かずお氏の『わたしは真悟』(仏翻訳版『Je suis Shingo』Le Lézard Noir 刊 2017年)が、遺産賞(PRIX DU PATRIMOINE)を受賞!
こちらの賞は、アングレーム国際漫画フェスティバルで、遺産として永久に残すべき作品と認められた漫画に与えられるもの。日本の作家の作品としては、2009年水木しげる氏の『総員玉砕せよ!』(『Onward Towards Our Noble Deaths』)、2017年上村一夫氏の『離婚倶楽部』(『Le Club des divorcés』)につづき3作目となる。
本作は、1982年から86年まで「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載され、人気を博した長編SF漫画。悟(さとる)と真鈴(まりん)という少年・少女から、パソコンを通じて言葉を教え込まれた産業ロボットが意識を持ちはじめ暴走し、世界をつなぐネットワークを通じて、その力を爆発させていく…。2020年代へと向かう今の世界を予見し、さらにその先の未来を透視する記念碑的作品で、文庫版と電子版が発売中!
2017年初頭には、フランスの巨匠舞台演出家フィリップ・ドゥクフレ氏の演出、高畑充希・門脇麦主演により、ミュージカル舞台化され、大成功を収めた。 さらに、フランスにおいて2017年より翻訳版が出版開始し、大きな話題となるとともに高い評価を得て、今回の受賞となった。
楳図かずお氏のコメントはコチラ!
「賞をいただくのは小学館漫画賞が最初で、今回が2度目の出来事です。それも、漫画を芸術として愛するフランスからです。『トレ ゾホ!!(TRES HEUREUX)』『とても嬉しいです!!』これです!! これをきっかけとして、このあと楽しい企画がぞくぞく続く予感がして、とても幸せな気分です。見守ってくださった皆様!! ありがとうございました。」
- 『わたしは真悟』第1集の試し読みはコチラ
- http://shogakukan.tameshiyo.me/9784091806710