ひな子ちゃん・曲馬団物語
- 内容紹介
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著者の「ひな子ちゃん・旅路」(1958年、島村出版社)の続編として描かれながら、当時未発表に終わった作品で、約半世紀もの間、日の目を見ずに埋もれてきた作品です。今年7月の「旅路」の復刻の際にこの原稿を発見し、今回の発刊に至りました。 「旅路」でも活躍した主人公の少女・ひな子がサーカス団の仲間と全国を旅する波乱万丈の物語が展開します。サーカス団の一員として活躍するひな子を、「実の父親を知っている」と称するギャング団の団長が連れ去り、東京・銀座での一大興業に利用されてしまいます。危難に襲われたひな子の父親探しの結末は…!? 構成は、第1部と第2部からなり総計約230ページ。前作とは独立した話として楽しめる、愛らしくもせつない少女の自立と幸せ探しの物語。中野晴行(漫画研究家)氏の解説付き。