浮浪雲(はぐれぐも) 99
- 内容紹介
-
愛の形、いろいろ。人間と同じで。 追い続けてやっと巡り会えた亡き父の敵。仇討ちを果たさんと男は、年老いた敵を前にするが……!?「遠い海」
病気の女房の薬代にするために、その女房の体を売る男……。女房は血の涙を流して言う「幸せって何?」 「垂乳根」
何も聞かずに別れてくれと言って消えた亭主。離縁した後、亭主が余命一年の不治の病だったことを知った女房は…? 「亭主の企て」
いびつで不格好で、けれど美しい愛の形。様々な愛の形を描いた全9編収録。
- 編集者からのおすすめ情報
-
隣で寝ている亭主を、女房を信じられなくなった時。「愛」が息苦しくって逃げたくなった時。「しょうがねえよ」と肩を抱いてくれる、あるいは「馬鹿野郎!」と叱ってくれる…そんな全9編収録です!