浮浪雲 39
- 内容紹介
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激動の幕末を、流れる雲のようにサラリと生きる“大江戸楽天人伝”。 ▼第1話/与作の森▼第2話/ひとがら▼第3話/春模様▼第4話/おちんこ裁判▼第5話/ごろね奉行▼第6話/考える空▼第7話/ピンヘッドヒーロー▼第8話/うゐのおくやま▼第9話/川流れ ●登場人物/浮浪雲(品川宿の問屋場、夢屋の頭。柔軟かつ強靱な精神の持ち主)、新之助(雲の長男。大人物を夢見る熱血少年)、カメ(雲の妻)、欲次郎〈とっつあん〉(夢屋の帳場をまかされている老人) ●あらすじ/大旦那が息子のために残した財産。森に隠したその財産のありかを唯一知る与作。成人した若旦那は、財産の隠し場所を知ろうと躍起になるが、与作はその場所をなかなか教えようとしない……(第1話)。▼表面では愛想よくしているが、心の中には汚い思いがいっぱい……。そんな自分が嫌になってしまったと悩む新之助。渋沢先生は、父である浮浪雲に相談することを勧めるのだが……(第2話)。▼人間、生きていくのに頭は使わないほうがいい……? 脳の8割は、どうせどうでもいいことを考えているのだから、そんなものは捨ててしまえと渋沢先生。その方が生きていくのが楽だとか……(第3話)。