黄昏流星群 28
「黄昏流星群 74」は2024/11/28に発売予定です。
- 内容紹介
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▼第1~3話/輝ける晩星●主な登場人物/井川美智子(未婚のベテラン看護師。41歳)、和歌山純一(サンダー製薬部長、既婚。美智子と不倫をしている。48歳)、曽根康三(美智子の勤める病院に移ってきたがん患者。84歳)●あらすじ/仕事に忙殺され、漫然と毎日を過ごしていたベテラン看護師・井川美智子。そんなある日、彼女の勤める病院に、がん患者の老人・曽根康三が入院してきた。財界の大物だったという経歴だが、少しも偉ぶることなく紳士的に振る舞う曽根と接するうち、美智子にある感情が芽生えはじめ…(第1話)。▼第4~5話/薔薇の刺星●主な登場人物/松井麗(高校を中退して上京してきた少女。19歳)、真田満(医学部に通う学生活動家。21歳)●あらすじ/1969年、松井麗と真田満は、学生運動で騒がしい新宿西口広場で出会った。リルケを愛し、薔薇の刺青を入れた医学生の真田と同じ世界を生きるため、薔薇の刺青を太ももに入れた麗だったが、真田の帰郷によりふたりの同棲生活も終わりを告げてしまった。その37年後…(第4話)。▼第6~9話/再会流れ星●主な登場人物/西本真理(夫殺害で懲役7年の刑を終えて出所した女性)、水田健介(ラジオ番組『再会流れ星』に西本真理との再会を願い投稿した)、吹田邦夫(ラジオ番組『再会流れ星』のパーソナリティ)●あらすじ/夫殺害の罪で懲役7年の刑に服していた西本真理は、出所間際に偶然聞いたラジオで、かつて駆け落ちした男・水田健介が自分との再会を望んでいることを知る。出所後、彼女がはやる気持ちを抑えつつ、その番組を放送したラジオ局を訪れると…(第6話)。 ●本巻の特徴/看護師の密かな恋を描いた『輝ける晩星』のほか、37年の時を隔てて再会した男女の物語『薔薇の刺星』、ラジオ番組が結んだ恋模様を綴った『再会流れ星』の3編9話を収録。冬の寒空に熱くきらめく星のような一冊をあなたに!!