第九の波濤 3
- 内容紹介
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海に、青春を預けることにした18の春。 好きな子を追いかけて、長崎大学水産学部に
入った東京育ちの海老原湊は、
泳ぐことさえままならない超都会っ子。
しかし、海を学び、海を楽しむ、学部の先輩達にふれ、
自らも「海にきちんと向き合おう」と、決意。
そんな中、外洋帆船部(大型ヨット)の見学に、
クラスメートの潜木洋介と行くことになるが、
彼が、高校時代小型ヨットで名を馳せた選手だと知るや、
「なんで辞めたの?」
と空気を読まずに、ぐいぐい。
「大丈夫! みんなには黙っとくから、僕にだけは教えてくれよ」
「なんでお前だけが特別かとや!!」
湊は、潜木の止まった帆を押す、強い風になれるのか…
- 編集者からのおすすめ情報
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1・2巻の表紙を飾った正反対の二人。
時にぶつかりあいながら、海が彼らをつないでいきます。
そんななか明らかになる、
高校時代の潜木がなぜヨットを辞めたのか、の回は、
切なくて、青臭くて、胸が詰まります…!
こんな経験を経て、いま、潜木という男が
湊という男に出会ったのだ…と、思うと、
身もだえするほどに、彼らが愛しい…!
担当編集は、何度も読み返して、
何度も涙腺がゆるゆるになっております…!
一方で、湊が恋い焦がれてやまない
凪子も、女友達いない系だったのですが、
東京でついに親友と呼べる存在を見つけます。
大学は、生まれも育ちも価値観も違う人と出会うべく、
自らが進んで選んだ道だから、たのしい。
こんな大学生活を送りたい、送りたかった! と
思うこと必至の第3巻です!!!!