第九の波濤 2
- 内容紹介
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思いがけない風が、再び海に呼んだ…!! 東京育ちの海老原湊(えびはらみなと)は、
一目惚れした少女のために、縁もゆかりもない
長崎大学に進学するが、
なんと彼女は別の大学に進学していた…!
絶望にくれる湊だったが、
そんな湊を、地元からの進学組・潜木洋介(くぐるぎようすけ)は、
「志のないボンボン」と、軽蔑を隠さない。
しかし、湊も湊で、前時代的な早朝訓練や連帯責任制に
不満を覚えつつ、先輩から、その訓練の意味を聞いて、
深く納得をして以降は、この学校で何かを得たいと思うように。
そんなこんなで、ファーストコンタクト最悪のふたりが、
なんと同じ部に…!?
でも、言いたいことも言えない潜木に、
言いたいことははっきり言う湊が…ポイズン、
どころか、いいクスリで!?
反発し合いながら、呼び合う2人。
海が引き寄せた2人の海図は、いったいどこまで
描かれるのか!?
- 編集者からのおすすめ情報
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真面目に進路を選んだ人が偉いわけじゃ無くて…
偶然や思いつきでも、その選んだ進路を、楽しめるほうが
人生って楽しい。
そう背中を押してくれる、作品です。
食べていくためだけなら、海洋資源の多様性を知る必要も無いし、
クジラを育てて食べる試みもなくったっていいですよね。
でも海の無限の可能性が楽しいから、海を知ろうとする人がいるように、
人生も、無限の可能性があるから、全然未知の進路を選んだって
かまわないわけで。
人は何かを選んでしまったら、進路として戻れない局面がいくつかあるものですが、もし湊のように縁もゆかりもない大学に行ってたらどうなっていただろう…そんな想像をするだけでも、楽しい作品ですので、是非、大人の人も、大人未満の人も、手にとっていただいて、ぜひ、「酔狂だけど」「実利的な」水産学部生のキャンパスライフを、追体験をしてみてください!