舞台は精神科。心の痛みに耳を傾けるナースの物語が登場！

沁みます、本当の自分になるためのお手伝いをするナース達のお仕事。
医療現場への実際の取材に基づいた『こころのナース夜野さん』登場！

　医療・放送・タレント犬エージェントなどの世界を綿密な取材に基づいて、その業界に従事する人々の物語を紹介することで知られるコミックエッセイ劇場出身の作家・水谷緑氏。水谷氏の話題作『精神科ナースになったわけ』(イースト・プレス刊)に続き、「月刊！スピリッツ」で好評連載中の本作『こころのナース夜野さん』第1集がついに単行本化。
　人は骨折すれば整形外科へ、虫歯ができれば歯科に行くように、心が風邪を引いたときや痛みを訴えたときには「精神科」へ。そんな心の病気の症状は患者さんによってそれぞれだけれど、患者さんの心と向き合い本来のその人へとなっていくお手伝いをするのが、精神科のナースのお仕事。
本書で描かれているのは、自分が壊れていくのを防ぐため現れる幻聴や幻覚、生きていたいからこそ自分の命を確かめるため自分を傷つける矛盾。そして生きづらい世の中に、心に傷を負った人々、心に風邪を引いてしまった人々と、彼らの言葉(痛み)にそっと耳を傾けるナースさんたちの優しくもプロフェッショナルな対話。
　ヒロインは壊れかけた自分を取り戻すために、敢えてこの道を選択した夜野さん。この物語を読み進めると夜野さんが、実は目の前にいるあの人かもしれないし、自分なのかもしれないと思うかもしれない。本書は精神科医・山登敬之氏の医療監修の元、実際の医療従事者や患者さんへ寄り添うように取材した水谷氏だからこそ紡ぐことのできたフィクションでもある。読み進めていくと、ついつい読み手も救われていく。

商品概要は以下のとおり。
水谷緑『こころのナース夜野さん』1集 判型：B6判／160ページ
定価：本体591円＋税