甲賀武芸帳 限定版BOX 2
- 内容紹介
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巨匠の神話を解く、幻の長編デビュー作 著者の貸本デビューから3か月後の1957年11月に刊行が開始され、「忍者武芸帳」の刊行が始まる1959年2月に全8巻が完結した、デビュー2作目にしてB6判単行本時代を代表する長編作品。「武芸帳」につながる、著者のエッセンスが詰め込まれた原点とされながら、これまで一度も全貌をうかがうことができなかった、まさに幻の作品。4冊ずつ2回に分け完全復刻し、BOXに収めて刊行します。 物語は、甲賀流忍者・石丸の前に、秘伝の巻物「甲賀武芸帖」を狙う伊賀流忍者・疾風小僧があらわれる。転々と人手に渡る巻物の行方が中心となっており、シリーズ後半では何故巻物を奪い返さねばならないのか、剣とは何か、という思索的なテーマも展開。魅力的な脇役も多数登場し、複雑なドラマがエネルギッシュに脈打つ。のちの大長編「忍者武芸帳」の礎石となった、資料的価値の高い一大長編です。各BOXに、著者の最新肉声を収録した貸本時代の評伝を小冊子にして収めます。
- 編集者からのおすすめ情報
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白土三平の最新肉声を収録した略伝を書きおろした小冊子を付録として封入。
手塚治虫の影響や講談、小説、映画、紙芝居など、巨匠が若き日に吸収した
エッセンスが余すところなく詰め込まれ、大作家誕生の秘密もうかがえる。