妖棋死人帳
- 内容紹介
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「鈴の音」「火星年代記」とならぶ著者の3大名作怪談のひとつとされる傑作を復刻しました。1962年に貸本出版社・セントラル文庫から刊行された本の完全復刻です。のちに「怪奇死人帳」としてリメイクされる名作の原型版で、著者のお気入りのアイデアはその後何度もアレンジされて描かれます。
主人公がある日、古本屋で鉄製鍵付きの「死人帳」なる本を入手する。発行元の住所を訪ねると、棺桶がおいてあり、そこへ自宅の住所を置いて帰るのだったが、その夜、あの世からの使者の訪問を受けて…。巻頭カラーの美しさ、脂の乗り切ったオリジナル版ならではの濃密な細密画が大変魅力な幻想ロマンの名作です。