星の輝き、月の影 2

- 内容紹介
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ふるさとで暮らす「意味」を知る完結集! 震災から2年が経っても、
聡子の恋人・北山の行方はわからなかった。
だが、瓦礫の中から彼の車が発見されて――
東京五輪や明るい話題の陰で、
しだいに忘れられてゆく放射線被害。
ニュースでは「復興」の文字が踊り、
宝沢村には道の駅やコンビニができた。
……何も改善されていないのに?
振り向けば汚染土が山積みになっているのに?
世間からの冷笑と忘却に傷つきながらも
“汚染されたふるさと”で
暮らすことを選んだ聡子たちは、
たくさんの人々の営みを通して
その「意味」を知る――
“被災地”で暮らし続けようとする人々の想いを
描き出すヒューマンドラマ、完結。
- 編集者からのおすすめ情報
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仙台在住の著者は、
何度も被災地を訪れて取材を重ねてきました。
今でも残る、今だから生じる問題を、
真正面から考え続けています。
ふるさとで暮らす人々の想いを乗せた、
聡子たちの物語。
この小さな輝きが、いつか届きますように。