報復刑 3
- 内容紹介
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加害者への報復が合法化された近未来日本! 「これより報復刑を執行します」──大切な人を奪われた者たちの悲しみが憎しみへと変わるとき、それは執行される。無念を晴らすため加害者を同じ方法で制裁する「報復刑」、そこに救いはあるのか?
恋人の命を理不尽な理由で奪われた男・桜井。「報復刑」執行を諦めた恋人の両親に失望し、いつしか報復刑執行官の道へ──。犯罪被害者遺族がただ一つの希望としていたはずの「報復刑」。その刑場で、彼は何を見、何を感じたのか?天井が高く、広大な面積の刑場。それには理由があった。
果たして「報復刑」の執行によって、残された遺族たちは本当に救われるのだろうか?執行官になった桜井、「報復刑」の執行によって彼が見た現実とは!?
報復刑の執行により、本当に被害者遺族は救われるのだろうか?
3巻は「正義」「家族の沼」「ヒーローの決断」「鳴り止まない着信音」「父の手」「摩天楼の底」の6編を収録!
- 編集者からのおすすめ情報
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「報復刑」を受ける者、執行する者、立ち合う者。
それぞれの立場にそれぞれの理由があり、ドラマがある。
娘をその手で慈しみ育んできた父親が、娘の命を弄んだ者を「報復刑」の原則にのっとり同害同罰で刑を執行。しかし、その手は本当に刑を執行するためにあったのか?報復刑を執行した父親の苦悩を描いたこの「父の手」編は、もはや他人事ではない。
是非、ご一読を。