報復刑 2
- 内容紹介
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舞台は死刑制度が廃止された近未来日本!? 「報復刑」──それは被害者家族による加害者への制裁。だがしかし、果たして「報復刑」は正義なのか?
大切な存在を突然奪われ、絶望にうちひしがれる被害者遺族たち──もし、加害者への報復が合法化されたら……。
恩師に妻を殺害された夫、親から虐待され施設で育った青年が本当に望んだもの、そして濡れ衣を着せられたまま「報復刑」を受けるハメになってしまったサラリーマンの運命──
報復する者、される者、命を絶たれるもの、生き延びる者。悲劇の果てに起きる悲しきドラマの数々に、「報復刑」の正義とは──!?
第2巻には、「恩師の追憶」「背中の思い出」「濡れ衣の法則」「逃げないこと」「俺の居場所」「鈍色の空」全6話を収録。
- 編集者からのおすすめ情報
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報復刑第十二条
報復刑の執行方法は、同害同罰を原則とする。
近年、報道される虐待死、親殺し、子殺し、享楽殺人などの痛ましい事件の数々。
もし、本当にこんな復讐罰が近未来日本にあったら、この国の未来は少しだけよくなっているのだろうか?
話題作にして問題作でもある『報復刑』、令和の世に、是非、一度、読み解いてほしい。