猫を大切にしてほしい－－感動の実話集。 かわいいペット、家族として大人気の猫。でもその一方で、無責任な飼い主によって捨てられ、野良猫となってしまったたくさんの猫たちに不幸の連鎖が起きていることも事実。

この本は、自ら熱心にボランティアで猫の保護活動を行っている著者が、３匹の猫の身に本当におきた出来事をまとめた実話集。３つの物語に込められているのは“猫を大切にしてほしい”というメッセージです。

何年もの間、飼い主に無視されて誰も来ない部屋に閉じ込められていた猫・まぐ。そんなまぐを救い出してくれたのは……『本当の家族－まぐのこと－』。

猫カフェ、ならぬ“運が良ければ猫に会えるかもしれないカフェ”に現れる大きな顔の猫・ミクロ。でも、大きな顔には理由があって……『切れた首輪と、つながった糸－ミクロのこと－』。

野良猫たちを助けるボランティア活動をしているマリの母さんが出会った猫・まるの、あまりにも数奇な猫（にゃん）生……『雪間に咲いた小さな花－まるのこと－』。

まぐ、ミクロ、まる－－３匹の猫と彼らを取り巻く人々の間で実際におきた出来事が綴られています。
そこには、著者である天野さんの“猫を大切にしてほしい”“不幸な猫がいなくなってほしい”という強い思いと愛情が込められています。
この本が、読んでくださった皆さんが、これから猫と向き合う、猫に寄り添う、猫といっしょに生きるということはどういうことなのか、を考えるきっかけになればうれしいです。
物語の間には『ほんとうは野良猫なんていない－猫の歴史－』『どうして猫が増えすぎてはいけないの？』というコラム記事を設け、今の猫たちがおかれている状況、問題点をイラスト入りでわかりやすく解説しています。
３匹の猫ちゃんそれぞれの飼い主さんからお借りした写真も収録しました。

猫たちの心の声を聞いてください。