幻の雑誌ＩＫＫＩ創刊を飾った野心作！ 遠い未来、地球は姿を変えていた。人口は減少し国家は散逸し、世界は国際平和隊、その超人幹部組織「虹組」を頂点にした秩序の元に再建された。しかし、「虹組」が危機を迎える。組織の5番手、ナンバー吾がナンバー王の下から女性、マトリョーシカをさらって脱走。掟に従い順番に追っ手となり、吾の前に敗れ去る超人達。自らの信ずるユートピアを目指すナンバー王。彼と体制側の対立は激化。闘いの終止符を打つ弾丸を放つのは誰？王の理想は引き継がれるのか？そして、遠い未来、人類に明日はあるのか？

幻の雑誌ＩＫＫＩを引っ張った松本大洋33歳の時の作品。「レインボー戦隊ロビン」や「サイボーグ００９」へのオマージュとして始まったこの作品は、世界情勢の変化に伴い人類の未来に向けたメッセージへと広がっていくのだ。４集では理想の下、独善に走る王とその闘いに幕を引く一撃が描かれる。