風の大地〔小学館文庫〕 11
- 内容紹介
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▼第1話/羅針盤▼第2話/逆風▼第3話/野菊▼第4話/息子よ▼第5話/バンカー▼第6話/砂地獄▼第7話/夜の影▼第8話/夜明け▼第9話/最終日、1番ティ▼第10話/散った思い出▼第11話/運命、迅る▼第12話/礼拝堂への道▼第13話/七色の風
●主な登場人物/沖田圭介(鹿沼カントリークラブ初のプロゴルファー)
●あらすじ/全英オープン3日目、12番ホールを迎えて沖田のスコアは-10。吹きすさぶ強風の中、沖田はリリィに風向きを確認しながら、昨晩クランプトン老人が語ったことを思い起こしていた。それは、マクガン家の人間は「歩く羅針盤」と言われるほど風読みの勘を持っていること。アゲンストの時は、リリィの助けを得よとの忠告で…(第1話)。
●本巻の特徴/荒天の全英オープン3日目。決勝ラウンドに進んだ沖田は、同じ日本人の河内と回ることに。だが、己のことしか見えていない河内は、1番ホールで自分のペースを乱されたとして沖田に暴行を加える。負傷した右手を抱え、我慢のゴルフが続く沖田だが、右手の痛みは増すばかり。ターンベリーの全英オープン、波乱含みの第3弾!!
●その他の登場人物/河内俊一郎(かつてはシード選手であったゴルファー)、リリィ・マクガン(沖田のキャディ。キャディの家系に育つ)、クランプトン(かつての天才ゴルファー。一人息子のニックを亡くしている)、物部麗子(沖田の憧れの女性。宮司の娘)