史記 11
- 内容紹介
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▼第1話/義に殉ずる▼第2話/男と見込まれ▼第3話/大侠客朱家▼第4話/最後 の侠客▼第5話/酷吏蒼鷹▼第6話/野心家寧成▼第7話/冬の月(前編)(後編) ▼最終話/酷吏時代●主な登場人物/予譲(第1話)、聶政(第2話)、朱家(第3 話)、郭解(第4話)、寧成(第6話)、王温舒(第7話)、杜周(最終話)●あら すじ/紀元前5世紀ごろ、晋では6人の家老が権力闘争を始めていた。予譲は6人の 家老のうちの范氏、中行氏に仕えていたが、役目は使い走り程度。次に仕えた智伯に は才能を認められたものの、智伯は趙一族の軍に討ち取られてしまう。予譲は、その 敵を討とうと決心するのだが…(第1話)。▼戦国時代の斉に、聶政という男がい た。聶政は韓の領内で生まれたが、ふとしたことから喧嘩を起こし相手を斬ってしま う。仇討ちの手が母や姉にも及ぶのを恐れた彼は、斉に身を隠す。そんな彼のもと に、韓の大臣・厳仲子が「恨みを持つ人物を討つ手伝いをしてほしい」と頼みにやっ て来た。この突然の依頼に聶政は大いに戸惑うが…(第2話)。●本巻の特徴/『史 記』は決して王侯貴族の興亡のみを描いたものではない。歴史の転換期に活躍の場を 得られず、表舞台に名を残すことはままならなかったが、人々に語り継がれてきた男 たちのことも記されている。文庫版第11集となる本巻は、『史記』本編には描ききれ なかった知られざる英雄たちの物語である『史記列伝』。「義に殉ずる」「男と見込 まれ」ほか、全8話が収録されている。●その他の登場人物/智伯(第1話)、厳仲 子(第2話)、季布(第3話)●本巻に登場する故事成語・諺・歴史用語など/「士 は己を知る者のために死す」(第1話、第2話)、遊侠の徒(第3話)