神の左手悪魔の右手 4
- 内容紹介
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狂気、殺戮、霊世界……夢と現実が交錯する少年・想が体験した恐怖の数々! ▼第5話/影亡者7~26 ●登場人物/山の辺想(八天王小学校生)、山の辺泉(想の姉/屋敷高校生)、土井みよ子(泉と同じ学校に通っている/芸名・花みよ子/第5話) ●あらすじ/補導されて家に連れられてきた想が、玄関まで迎えに出た母を見た途端、「お母さんの霊は去年死んだお婆ちゃんだっ!!」と叫んで母の背後を指差した。母と泉には何も見えないのだが、想は花もようの赤い襦袢を着たお婆ちゃんが見えるのだと言う。お婆ちゃんと母しか知らない赤い襦袢の秘密を想が知っていたことに、母は愕然とする。翌朝、大女優・大森世津子の死亡を告げるニュース番組を見ていた想の一家。「あれっ!この人みよ子さんだっ」。ニュースの次に始まったワイドショーを見ていた想は、雛段状に並んだゲストのなかで一番目立っている女の子の後ろに座っている女の子は、絶対にみよ子だと言い張る(影亡者/7)。▼バッジの針が刺さったために、画面に映っていた女の子が突然うずくまった。すると、想の言ったとおりその女の子の後ろに座っていたみよ子がアップで映しだされて泉は驚くが、同じ画面を見ていた想には、怪物のようなみよ子の背後霊が周りの背後霊を脅かしている姿まで見えていた(影亡者/8)。 ●本巻の特徴/最終章となる第5話の中盤~終盤を収録。次第に凶悪な背後霊の力によって変わっていくみよ子と、三郎太にのりうつられた想の周辺で起こる出来事が描かれる。終盤で三郎太はみよ子の背後霊と戦うのだが……。本作のタイトルの意味が最終話で明確に明かされる。 ●その他の登場人物/想の父(市立病院の外科医)、想の母、香月(霊能者)、小谷(物部村の霊能者/香月の師匠)、三郎太(みよ子の先祖の一人/背後霊)、兵藤タケル(アイドル)