『プロミス・シンデレラ』の著者、待望の最新作『ホタルの嫁入り』!
1巻発売を記念して、誕生の秘話や作画の裏側に迫る!!
バツイチアラサー女子・早梅(はやめ)と、お金持ちの男子高校生・壱成(いっせい)の年の差ラブを描いた『プロミス・シンデレラ』。その連載中に、早梅と壱成の半年後の日常に迫るスピンオフ作品『#バツイチアラサー女子と男子高校生』も描き、多くの読者をムズキュンさせ続けてきた橘オレコ氏。
『プロミス・シンデレラ』の完結から約10か月後となる今年1月1日に、コミックアプリ「マンガワン」とWEBコミックサイト「裏サンデー」にて最新作『ホタルの嫁入り』を連載開始(隔週月曜更新中)。明治を舞台に、愛が重い殺し屋・後藤進平と華族令嬢・桐ヶ谷紗都子の契約結婚を描いた本作は、更新されるたびに大反響を巻き起こしている。
そんな超話題作の1巻発売を記念して、橘氏に本作の誕生秘話や、作画にかける思いなどを聞いた。
【プロフィール】
橘オレコ(たちばな オレコ)
2017年に「マンガワン」にて読み切り『主任様と新人くん』で商業デビュー。2018年1月1日から2022年3月まで、「マンガワン」と「裏サンデー」にて『プロミス・シンデレラ』を連載(単行本全16巻が発売中)。2018年6月より10月までは、pixivコミックにてスピンオフ作品『#バツイチアラサー女子と男子高校生』も連載(単行本全1巻が発売中)。
『プロミス・シンデレラ』は、2021年7月に二階堂ふみ主演でテレビドラマ化された。
──『プロミス・シンデレラ』の早梅と壱成は、さまざまな「リアル人生ゲーム」を経てから結婚しました。本作では第1話目で華族令嬢・紗都子が、殺し屋・進平に「私たち 結婚しましょう!」と申し出ます。いきなり結婚から始めようとしたのはどうしてですか。
橘:プロットを考えている時に勢いで「結婚しましょう」というセリフを入れてみたんです。そうしたら、担当さんに褒められて。なので、特に戦略的な深い意味はないんです。
──男女の駆け引きや距離感の描き方が秀逸ですが、ご自身や友人の恋愛など、何か参考にしているものはありますか。
橘:秀逸ですかね?自分でそう思ったことは一度もないですが…(笑)。参考にしているものはドラマや映画です。
もちろん人との会話も参考になります。その人が考えていそうなことを分析してみると、いいアイデアが浮かんだりすることも。何か浮かんできたらメモに残して、いつでも使えるようにしています。
──橘先生が描くヒロインには芯の強さを感じますが、これはご自身も芯が強いのですか?それとも、そういう女性に憧れているのでしょうか。
橘:完全に憧れですね。私は気が弱く、自分の意見を飲み込んでしまうタイプなので、男女問わずはっきりした性格の人に憧れます。
──「マンガワン」にて「第4話は、過去イチ作画に時間をかけたお話でした。」とコメントしています。本作の作画で心がけていることはありますか。
橘:昔から絵を描くのが好きで、漫画家になったきっかけでもあるので、楽しむ気持ちを忘れずに描き続けていきたいと考えています。
そして、“しんどいな”と思った時は描かない。描かない時間を得るために、何話分かはストックしておくようにしています。心の余裕も大事だと思うので。
第4話では特に4ページ目や、22〜23ページ目に時間をかけました。少しでも読者の方に臨場感を味わっていただきたく、大雑把な性格が作品に出ないよう丁寧に描くことを心がけました。でもやっぱり、出来上がりには納得していません(笑)。自分で“よく描けた”と納得できるような絵を、一度くらいは描いてみたいです。
──第2話のラストシーンなど、進平の目が印象的ですが、キャラクターの目の描き方は意識していますか。
橘:進平の目は、意識して描いています。進平の表情が出る唯一の部分が目なので。
ちなみに、私は真っ黒な瞳が好きです。
橘氏が好きだと語る真っ黒な瞳が描かれている。
──描いていて一番楽しかったシーンや、お気に入りの会話などあれば教えてください。
橘:第2話の後半が楽しかったです!24〜25ページ目の無音をイメージして描いたシーンも楽しかった。
30ページ目の進平が紗都子を抱きしめて求婚するシーンは、ネーム(※漫画の設計図)では違った構図だったのですが、思い切って勝手に変更した覚えがあります。このページに限らず、ほかにも変更していますが。担当さん、すみません…。
橘氏の大胆な決断から生まれた渾身の1コマ。
──今後、注目してほしい点を教えてください。
橘:紗都子と進平が最終的にどんな選択をするのか。そこに行き着くまでの2人の関係をぜひ見てほしいです。
これからも応援よろしくお願いします。
商品概要は以下のとおり。
橘オレコ『ホタルの嫁入り』1巻
判型:B6判/208ページ
定価:715円(税込)
電子版:価格は各販売サイトでご確認ください。
- ■『ホタルの嫁入り』1巻の試し読みはコチラ
- https://sc-portal.tameshiyo.me/9784098521470
- ■石川由依さん、内山昂輝さん出演!『ホタルの嫁入り』ボイスコミック公開中!
- 1話 https://youtu.be/wa9Q0Qj7cXo
2話 https://youtu.be/j7qh7Kx475Q
また、発売中の「Cheese!」8月号では、橘氏と『薔薇と殺し屋』の箕野希望氏による描き下ろしコラボイラストと、『ホタルの嫁入り』描き下ろし9ページのショートストーリーを掲載!!こちらもお楽しみに!
- ■『ホタルの嫁入り』番外編が掲載!「Cheese!」8月号のニュースはコチラ
- https://shogakukan-comic.jp/news/43769
- ■「マンガワン」/「裏サンデー」の公式Twitterアカウントはコチラ
- @MangaONE_jp
- ■「マンガワン」はコチラ
- https://manga-one.com/
──前作『プロミス・シンデレラ』と打って変わり、明治を舞台に愛が重い殺し屋と華族令嬢を描こうとした経緯を教えてください。
橘オレコ氏(以下敬称略):漫画や映画などのさまざまなコンテンツ上で、サイコパスな殺し屋×お姫様という設定にものすごくハマった時期があり、それを思い出して描いてみることにしました。 時代背景は、殺し屋とお姫様の物語を描くにあたり、できるだけ違和感のない時代を選びました。どの時代にするか悩みましたが、和と洋が織り混ざった明治時代が作画も楽しそうだなと。